≫ 「ひらがな」「カタカナ」の由来
ひらがなは、西暦900年頃(1100年ほど前)の平安時代に、それまでの画数(かくすう)の多い「万葉がな」に代わるものとして考案された。
◎草書からひらがなを確立
カタカナは、西暦800年頃(1200年ほど前)にひらがな同様、文字を簡略表示させる目的で考案された。
◎楷書漢字の首部からカタカナを確立
両方とも、全て漢字がベースになっていて、ひらがなはひと文字をくずしたもの、カタカナはひと文字のうちのどこかの部分をくずしたもの、が多くなっている。
(そのため、カタカナは「片仮名」と書く)
こうして、表音文字であるひらがなやカタカナが生まれた。そして、漢字で表したほうがよいところは漢字、付属語や活用語尾などは仮名という、現在の日本語表記「漢字仮名交じり文」が成立した。
【漢字から「ひらがな」へ】
安>>あ | 以>>い | 宇>>う | 衣>>え | 於>>お |
加>>か | 畿>>き | 久>>く | 計>>け | 己>>こ |
左>>さ | 之>>し | 寸>>す | 世>>せ | 曽>>そ |
太>>た | 知>>ち | 州>>つ | 天>>て | 止>>と |
奈>>な | 仁>>に | 奴>>ぬ | 祢>>ね | 乃>>の |
波>>は | 比>>ひ | 不>>ふ | 部>>へ | 保>>ほ |
末>>ま | 美>>み | 武>>む | 女>>め | 毛>>も |
也>>や | 爲>>ゐ | 由>>ゆ | 恵>>ゑ | 与>>よ |
良>>ら | 利>>り | 留>>る | 礼>>れ | 呂>>ろ |
和>>わ | 遠>>を | 无>>ん |
【漢字から「カタカナ」へ】
阿>>ア | 伊>>イ | 宇>>ウ | 江>>エ | 於>>オ |
加>>カ | 畿>>キ | 久>>ク | 介>>ケ | 己>>コ |
散>>サ | 之>>シ | 須>>ス | 世>>セ | 曽>>ソ |
多>>タ | 千>>チ | 州>>ツ | 天>>テ | 止>>ト |
奈>>ナ | 仁>>ニ | 奴>>ヌ | 禰>>ネ | 乃>>ノ |
八>>ハ | 比>>ヒ | 不>>フ | 部>>ヘ | 保>>ホ |
万>>マ | 三>>ミ | 牟>>ム | 女>>メ | 毛>>モ |
也>>ヤ | 爲>>ヰ | 由>>ユ | 恵>>ヱ | 与>>ヨ |
良>>ラ | 利>>リ | 流>>ル | 礼>>レ | 呂>>ロ |
和>>ワ | 乎>>ヲ | 尓>>ン |
≫ ○○書である以上は「書」視点からの書体が存在する価値もあるのではないか ??